
生理中のお酒、今日はなんだかいつもと違う?
- お酒を少ししか飲んでないのにすぐ酔った
- 気づくと視界がぐるぐる回るような感覚がする
- いつもは平気な量なのに、なんだか気持ち悪さを感じる…
生理中、そんなお酒への“いつもと違う反応”に戸惑ったことはありませんか?
私自身、日ごろからお酒を飲む習慣がありますが、体調が悪い日や薬を飲んでいる日など、いくつかの条件が重なると「今日はいつもと酔い方が違うかも」と感じることがあります。
この記事では、生理中のお酒で体調が変わりやすくなる理由と、私が実践している「体調を整えるケア」について紹介します。
原因①:ホルモンバランスの変化で酔いやすくなる
生理中は「エストロゲン」と「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌量が急激に変化します。特に月経の始まりにはこの2つのホルモンが一気に低下し、体内の恒常性(バランスを保つ仕組み)が一時的に乱れやすくなります。
このホルモン変動がもたらす影響のひとつが、水分・鉄分の不足です。経血の排出によって体内の水分と鉄分が奪われ、血液の濃度が一時的に高まりやすくなります。すると、アルコールが血中に濃く存在しやすくなるため、普段より酔いが早く感じられるのです。
さらに、ホルモンの低下は自律神経の働きにも影響します。交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、体温調節・血流・消化機能などの生理的な働きが鈍くなり、「いつもの代謝」がスムーズにいかなくなります。
結果として、肝臓でのアルコール分解もゆっくりになり、「あれ? なんだかすぐ顔が赤くなる」「視界がぼんやりする」「頭がふわふわする」といった変化を感じやすくなるのです。
とくに40代になると、ホルモンのゆらぎは年齢とともに大きくなっていきます。
「いつもと同じ量なのに酔いやすい」と感じたら、それは体のサインかもしれません。
原因②:内臓機能が弱まっている
生理中の私たちの体は、自律神経が乱れやすくなっており、その影響で胃腸の働きも低下しがちになります。
普段、自律神経の「副交感神経」が優位なときには、内臓が活発に働きます。けれど、生理中はホルモンの変動によって「交感神経」が優位になりやすく、リラックスモードになりづらいため、消化機能も低下してしまうのです。
加えて、出血によって水分や電解質が失われやすくなるため、体内の水分バランスが崩れがち。さらに、ホルモンの影響でインスリンの感受性が変化し、血糖値の調整もうまくいきにくくなることがあります。
こうした状態でアルコールが体に入ると、通常よりもその影響を強く受けやすくなります。
- 消化機能が落ちていると、アルコールの刺激で胃がムカムカしやすくなる
- 水分不足があると、アルコールの利尿作用で脱水が進み、頭がボーっとしたり立ちくらみを感じやすくなる
- 血糖値が乱れることで、飲んでいる途中から気分が悪くなったり、突然空腹感やだるさに襲われることも
「え、そんなに飲んでないのに…」と感じるときは、こうした体内のバランスが背景にあることも多いのです。
原因③:鎮痛薬とアルコールの相性の悪さ
生理痛がつらい日に、ロキソニンやイブプロフェンなどの鎮痛薬を飲む人は多いと思います。
でも、こうした「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」は、胃の粘膜を荒らしやすいという特徴があります。
もともと、これらの薬は「痛みのもととなる炎症」を抑えるためにプロスタグランジンという物質の働きをブロックします。
ところが、このプロスタグランジンは、胃の粘膜を守る働きもあります。
そのため、これが薬で抑えられると、胃が無防備な状態になりやすいのです。
そこにアルコールが加わるとどうなるか。
- アルコール自体も胃の粘膜を直接刺激する作用があります
- 結果、薬とアルコールのダブルパンチで胃のバリア機能が弱まり、炎症や胃もたれ、吐き気が起きやすくなるのです
さらに、アルコールが胃腸の粘膜からすばやく吸収されることで、
薬の作用が強く出やすくなったり、副作用が現れやすくなることもあります。
こういった背景から、多くの鎮痛薬の添付文書では「アルコールとの併用は避けること」と明記されています。
生理痛を和らげるための薬が、アルコールとの組み合わせで逆に体調を悪化させる……そんなリスクもあるため、「今日は薬を飲んだし、お酒は控えよう」という判断はとても大切です。
私の体験談:やっぱり“無理しない”がいちばん
私が生理中に強い気持ち悪さを感じたのは、まさに「痛み止めを飲んだ日+飲み会」が重なった時でした。
その夜はとてもつらくて、それ以来「痛み止めを飲むくらいなら、飲み会はキャンセルする」と自分ルールを決めました。
また、出血が多くて貧血っぽい日には、アルコールのまわりが早く感じられることも多く、
そういう時は1杯で切り上げたり、飲まない選択をしています。
最近は年齢的に生理痛も和らいできて、痛み止めの頻度も減り、こうした失敗は減ってきました。
でも、生理中でも体調が良い日は飲んでいます!
大切なのは、“今の自分の体と相談して決めること”だと思っています。
実は私、「お酒を飲んだ翌月に生理が遅れたかも…」と不安になったことがあります。
あのときの体調や気持ち、そして始めた整え習慣については、こちらの記事にまとめています。
👉
お酒は生理に影響する?知恵袋ではわからなかった私の実体験と整え習慣
体調を整えるための“ゆるケア”習慣
お酒を飲む日以外でも、生理中の不調を軽減するために、日常的にこんなケアを心がけています:
鉄分やビタミンをしっかり摂る(レバー・小松菜・卵など)
水分をしっかりとる(常温の水や味噌汁がおすすめ)
体を冷やさない(湯船に浸かる、靴下や腹巻を活用)
無理な予定は入れず、気持ちの余白を確保
そして、飲むときは【グラス1杯】まで
なるべく高タンパクなおつまみと一緒に
飲んだあとは早く寝る!
「飲まなきゃよかった…」を減らすには、飲んだあとだけでなく、普段のコンディション作りも大事なんだなと感じています。
↓私自身、40代半ばの今は、このサプリを続けて女性特有のバランスを整えています。

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まとめ|生理中のお酒は“自分基準”で選べばいい
生理中にお酒を飲むことに、正解・不正解はありません。
「今日は飲んでも大丈夫そう」
「今日はやめておこう」
その時々の体調で判断できるのが、大人の女性のしなやかさだと思うのです。
飲む・飲まないの2択ではなく、
1杯だけにしておく
おつまみを工夫する
翌日に備えてしっかり休む
など、選択肢はいくらでもあります。
誰かに決められるのではなく、
「今日の私は、こう過ごしたい」
そう思える自分でいられたら、それがいちばんの整えケア。
リリーでした。
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