
①はじめに|最近「お酒に弱くなった」と感じたら
「前はもう少し飲めたのに、最近すぐ酢うようになった気がする」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
私自身、40代半ばを越えた頃から、ふとした変化に気づきました。
以前なら、少しだけ飲んでも、たくさん飲んでも心地よく眠れていたのに。
今では、ほんの少ししか飲んでいないのに顔が赤くなったり,急に大汗をかきだしたり,夜中に何度も目覚めてしまうことが増えてきました。
これって単なる「年齢のせい」だけではないのかも?
今日は,そんな体の変化と、お酒との新しい仕組み方について、少し深く考えてみたいと思います。
②更年期とお酒の影響とは
更年期に入ると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が大きく減少していきます。
エストロゲンには、肝臓でのアルコール分解をサポートする働きがあるとも言われています。
そのため、更年期でエストロゲンが減ると、
アルコール代謝が落ち、酔いやすく、回復しにくくなるのだとか。
また、自律神経も揺らぎやすくなる時期。
これによって、飲酒後に動悸が出たり、異常な火照りを感じたりする人も増えてきます。
➜ 更年期のお酒“あるある症状”
少量でも顔がすぐ赤くなる
頭痛や動悸が出やすくなる
翌朝のだるさ・むくみがひどい
飲んだ日の夜、寝つきが悪くなる
翌朝、異常に喉が渇く
思い当たるもの、ありましたか?
これらは、体が変わってきているサインかもしれません。
③ホットフラッシュとお酒の関係
更年期といえば「ホットフラッシュ(顔の火照り・発汗)」が有名ですよね。
実は、お酒にも血管拡張作用があり、これがホットフラッシュを悪化させる要因になることも。
特に、アルコール度数の高いお酒や、急激に体温を上げる飲み方(熱燗など)は注意。
飲んだあとに顔だけ異様に熱くなる…そんな経験がある人は、
もしかするとホットフラッシュの一種かもしれません。
もちろん、必ず悪化するわけではありませんが、
「なんだか最近火照りやすい」と感じるなら、
お酒の量や種類を一度見直してみるのもひとつです。
④更年期に太りやすくなる理由とお酒の関係
更年期に入ると、筋肉量が減少し、基礎代謝が自然と落ちていきます。
これに加えて、
お酒のカロリー(ビール・ワイン・カクテルなど)
飲酒に伴う食欲増進(つまみすぎ)
翌朝の「こってり系ごはん欲求」(ラーメン・ジャンクフードなど)
こうした積み重ねが、
「あれ、太りやすくなったかも?」と感じる大きな要因になります。
若い頃は気にならなかった「一杯分の差」が、
40代以降は確実に体型に響いてくる——
それが更年期世代ならではのリアルなんですね。
➤ お酒の種類別・体への負担の違い
お酒なら何でも同じ、ではありません。
更年期の体に優しいかどうかも、お酒の種類で少し変わってきます。
種類 | 特徴 |
---|---|
ビール・甘いチューハイ | 糖質が多く、血糖値の乱高下を招きやすい |
赤ワイン | ポリフェノール豊富だが、量には注意 |
ハイボール・焼酎 | 糖質ほぼゼロ、ただしアルコール度数が高め |
「糖質を控えつつ、度数も強すぎないものを少量楽しむ」
これが更年期世代にとっての理想的な飲み方かもしれません。
⑤じゃあどう飲めばいい?私が実践してる工夫
私もお酒を手放したくない派なので(笑)、
いくつか「無理なく続けられる工夫」を取り入れています。
- 飲むなら夕食時、夜遅くには持ち越さない
- 量はグラス1杯分までと決めておく
- 飲んだ日は必ず水分(白湯や麦茶)もたっぷり取る
- ビタミンB群のサプリメントを習慣的にプラス
- 休肝日を週2日は作る(ゼロカウントの日をつくる)
完璧を目指さなくてもいい。
でも、「少し気をつけるだけ」で、体は確実にラクになる。
それが私自身、ここ数年で実感していることです。
⑥まとめ|「お酒を敵にしない」更年期の整え方
更年期は、ただでさえ自分の体調や気分が不安定になりやすい時期。
そこに「飲んじゃダメ」と無理な制限をかけると、
かえってストレスになってしまうこともあります。
大切なのは、「お酒を敵にしない」こと。
飲む日もあれば、飲まない日もある。
体調に合わせて上手に選んでいく。
そんなふうに、自分に優しく寄り添いながら、
お酒との新しい関係を築いていけたらいいなと思っています。
リリーでした
コメント